アジア人材資金構想

アジア人財資金構想とは

■ 概要

アジアの相互理解と経済連携の促進に向け、経済産業省と文部科学省は、「アジア人財資金構想」を平成19年から平成25年3月まで実施しました。優秀な留学生の日本への招聘、日系企業での活躍の機会を拡大するため、産業界と大学が一体となり、留学生の募集・選抜から専門教育・日本語教育、就職活動支援までの人材育成プログラムを一貫して行いました。日本とアジアの架け橋となる優秀な人材の受入・交流を拡大し、アジア大での人材育成、我が国大学・企業のグローバル化に貢献、その優れた知性と能力をアジアの未来のために活かすことを目標に実施しました。

アジア人財資金構想

■ 就職を見据えた一貫したサポート体制

「アジア人財資金構想」は、就職までの過程を念頭に置いた日本における初めての留学生支援事業です。留学生が日系企業に就職し、活躍する際に壁となってきた「ビジネス日本語」や「日本企業文化」について、学習の機会を提供するとともに、インターンシップの実施、各種就職支援などにより、留学生に対して、就職を見据えた一貫したサポートを行いました。

■ 留学生・企業・大学。三者のWIN-WIN-WIN を実現。

留学生は、日本語や日本企業文化への理解を深め、日系企業への就職のチャンスの増加。企業は、優秀なグローバル人材である留学生の確保により、ビジネスチャンスの拡大。大学は、留学生と企業の満足度が高まり、更に優秀な留学生を招聘すること。「アジア人財資金構想」は、この留学生と企業と大学とのWIN-WIN-WIN の構築を目指して実施してきました。

高度専門留学生育成事業

日系企業に就職意志のある、主として新しく来日する留学生を対象に、大学と企業から構成される産学連携のコンソーシアムにおいて、産学連携専門教育プログラム、ビジネス日本語教育などの教育プログラムを実施しました。

□参加留学生 約600人 ※文部科学省の国賓留学生として採択

高度専門留学生育成事業概要1

高度実践留学生育成事業

日系企業に就職意志のある、主として既に日本国内の大学・大学院に在籍している留学生を対象に、地域ごとに大学と企業がビジネス日本語教育などの教育プログラムを実施しました。

□参加留学生 約1,300人

高度実践留学生育成事業概要1

留学生育成事業の教育プログラム

日本語教育から就職支援まで、充実した教育プログラム。

■ 1. 産学連携専門教育プログラム(高度専門留学生育成事業のみ)

産業界が求めるスキル・ノウハウ等を体系化した専門的なプログラムを基本に、企業の技術者による講義や現場における実習などを含む実践的な専門教育を大学で実施しました。

■ 2. ビジネス日本語教育

高度な日本語運用能力をベースに、企業へ就職後、スムーズなコミュニケーションや難度の高いディスカッションを可能とする日本語教育を行いました。

■ 3. 日本ビジネス教育

日本の企業文化に対する理解を促進するため、日本企業の仕事の進め方、人材育成の考え方や意義などに関するビジネス教育も実施しました。

■ 4. 社会人基礎力の養成

情報の収集、分析、集約能力をはじめ、チームワーク力、協調性、プレゼンテーションや、ディスカッション能力、さらにビジネススキルやマナーなど社会人としての様々な行動能力を養成しました。

■ 5. インターンシップ

コンソーシアム参加企業のニーズと留学生のニーズをマッチングさせて、実践的能力を効率的に習得するインターンシップを支援しました。

■ 6. 就職支援

就職活動のカウンセリング、企業情報提供、就職ガイダンスなどを実施するとともに、企業に対しては受入れ環境の整備を支援するセミナーなどを開催しました。

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